乾物の勧め

沢庵漬けにするための大根を何十本も竿にかけて干している風景。現代では、あまり見かけない風景ですが、一昔前では自宅の縁側で干し物をしているご自宅は、結構あったのではないでしょうか。さらに、家の軒先に吊るされた干し柿は「オレンジ色の玉すだれ」のようにも見えます。なんだか、干し大根や干し柿は、他の乾物同様、お天道様の恵みをいただくための知恵と言えそうですよね。

●「干す」という知恵

もともとは長期保存のために水分を抜いたのが乾物ですが、食べてみると、生のもの以上の旨みや滋味(じみ)に気付きます。食べ物を干すことで太陽と風のチカラが加わり、そのもの本来の旨みが濃縮されるのです。いま話題の「干し野菜」も、そのひとつで、干し柿などは、干すことによって渋が抜け、深くやわらかな甘みが出てきます。面白いもので、吊るし柿が渋い間は野鳥も近寄りませんが、甘くなると、ちゃっかりつまみ食いに来たりするそう。

●乾物活用がもたらすもの

乾物愛好者は予想以上に多く、「自然のインスタント食品」ととらえて、普段の生活の中で上手に使いこなしてらっしゃるよう。乾物を使っている方の共通した感想は、「使う前は面倒かと思っていたが、使ってみると意外と簡単」「おいしい」「楽しい」というものでした。食に心をかけ、ちょっとした手間をかけることで、日々の暮らしが豊かになっていくようですね。

●乾物を使いこなす

ダシをとったり煮たりという伝統的な使い方のほか、さまざまな工夫を凝らして乾物ライフを楽しんでいらっしゃる方々も多いようです。

切干し大根をサラダに、ひじきをスパゲッティや味噌汁の具に、高野豆腐を肉代わりに、鰹節を粉末にして自家製ダシの素に、ダシをとった後の昆布で佃煮を、などなど。日々の食事を考えるということは、その人の生き方にもつながってくると、私は思います。

一方、乾物は好きで使っているけど、保存や収納が小さなストレスになっているというのも耳にします。取り出しやすく片付けやすく、すっきり並べられる容器が見つからないという人は、他の人の収納を参考に自分に合うものをとことん探しましょう。今の時代、ネットが普及しているので、探せば必ず見つかるはずです。

みなさんは、どんな風に乾物を使いこなし、どんな風に保存・収納していらっしゃいますか? ぜひ、一緒に乾物ライフを楽しみませんか。

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