「卵」?「玉子」?

皆さんは、タマゴ料理はお好きですか?

甘いものやしょっぱいもの、いろんな味付けのある「玉子焼き」、日本人にはおなじみの「卵かけご飯」、人によって固さにこだわりのある「ゆで卵」etc…。日本人の一人当たりのタマゴの年間消費量は約330個。タマゴを使わない料理を食べない日はほぼない、と言えるほど身近な食材ですね。

そういえば、「卵」と「玉子」。同じ意味、読み方でも漢字が2つ。この2つは何か違いがあるのでしょうか。また、どのように使い分けるのか、ご存知でしょうか?

●生物学上の違い

一般的に、生物学上では、孵化を前提としたものを「卵」と書き、調理されたものや食材に使用するものは「玉子」と使い分けるようです。ただし、食材に使われるものでも、「魚卵」というように、魚類のものは「卵」と表現されます。「玉子」は基本的にはニワトリをはじめ、鳥類のタマゴに使われるようですね。

ちなみに、まだ一人前でない人を「〇〇の卵」などというように表記したりしますが、それは「これから一人前になる」という事で、孵化にたとえたものになるので、こちらは「〇〇の玉子」ではなく「〇〇の卵」という表現になるのです。

●料理ではどう違う?

では、「玉子焼き」や「ゆで卵」といった料理の中での使い分けはどのようになるのでしょうか。

レシピに材料として記載される場合や、「卵かけごはん」といった、火を通していない、生のタマゴを指す場合は「卵」、玉子焼きのように火を通して調理したものは「玉子」という区別の仕方があるようです。しかし、「温泉玉子」や「ゆで卵」があるように、実はこれは正確な使い分けは決まっておらず、「卵焼き」、「ゆで玉子」でも間違いではないのです。

●それぞれの漢字の由来は?

食から少し離れて漢字の歴史の勉強になりますが、「玉子」「卵」それぞれの成り立ちもみてみましょう。

「たまご」という言葉が使われるようになったのは、室町時代以降だと言われています。
それ以前は、「殻(かひ)の子」という意味で「かひご」と呼ばれており、その漢字として用いられたのが「卵」のようです。ただ、「蚕(かいこ)」との音の区別がつかず、紛らわしいことから、室町時代以降はその丸い形状から「玉の子」と呼ばれる方が主流となり、それが転じて「玉子」となったようです。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。