乳酸菌研究の最前線について

この世で最も身近で有名な微生物、乳酸菌。乳酸菌は腸の働きを整える作用が特によく知られていますが、近年、まだまだたくさんの可能性を秘めていることがわかってきました。乳酸菌を配合した商品も数多く発売され、現代は乳酸菌ブームまっただ中と行っても過言ではありません。今回は、そんな乳酸菌研究の最前線をご紹介します。

■ 1: 生きていなくても効果がある乳酸菌

現在、乳酸菌による健康作用の研究は世界中で盛り上がりを見せています。その作用は整腸作用をはじめ、高アレルギー作用、インフルエンザ感染予防、血圧調整作用、ガン予防の作用など実に様々です。長年にわたり、これらの作用を発揮させるには乳酸菌を生きたまま腸に届ける必要があると考えられてきました。しかし最近の研究で、生きていない乳酸菌であっても生きているのと変わらない効果を得ることができる乳酸菌が存在することが確認されています。抗アレルギー作用や抗ストレス作用がその一例です。
■ 2: 脳と腸に働く乳酸菌

昔から腸は「第2の脳」とも呼ばれ、脳と腸は密接な相関関係があることがわかっていました。不眠やストレスが原因となって腹痛症状や下痢が引き起こされることも多く、過敏性大腸炎や大腸がんといったストレス性の腸の病気も数多くあることがわかっています。しかし近年、この密接な脳と腸のネットワークに今までにない仕組みで働きかける作用を持つ新たな乳酸菌が発見されました。この乳酸菌は腸から脳へ情報を伝えることで自律神経活動を調節し、ストレスによる不眠や腹痛症状を改善する働きがあることがわかっています。従来のような腸のためにストレスを減らすという考え方ではなく、腸から脳へ働きかけてストレスを軽減することで、フィードバックして腸の健康が維持されるという仕組みです。
■ 3: 乳酸菌が秘める可能性

腸は消化吸収を行うだけでなく、免疫系、神経系、内分泌系の働きを整えることで体全体の機能を正常に保つ働きがあります。そのため腸内での乳酸菌の働きを明らかにすることは、人類の未知なる生理機能を明らかにすることにつながり、まだまだ知られざる多くの可能性を秘めているといえるでしょう。母体が摂取することで産まれてくる赤ちゃんの免疫を高めたり、遺伝子検査と組み合わせることで将来可能性の高い病気を予防するなんていうこともできるようになるかもしれません。 いかがでしたか。最新の研究は、分析機器の進化によってより短期間で正確なデータを得ることができるようになっています。

誰も想像していなかったような素晴らしい乳酸菌の機能が明らかになる日も、遠くないかもしれませんね。

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